PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含有する塗膜の除去
高度経済成長期の公共インフラ築造から50年以上経過した建築物は、今まさに次々と改修の時期を迎えています。
そのため、限られた予算の中でいかに効率的に補修するかが大きな課題になっています。
しかし、昭和42年から昭和47年頃に製造された塩化ゴム系塗料には、現在使用が禁止されているPCB(ポリ塩化ビフェニル)が含まれており、2019年3月に環境省から示された低濃度PCB汚染物の基準(0.5mg/kg)を超えた場合は、PCB廃棄物としての対応が必要となります。
PCBは昭和48年以降に建設された橋梁の塗膜からも検出された事例もあり、塗膜を処理するには実際の含有分析調査をPCB測定機関で行う必要があるのです。
弊社の施工エリアである千葉県・茨城県・東京都でもPCB含有塗膜は数多くの建築物で使用されており、特に橋梁、洞門、水門、鋼製タンク(石油貯蔵タンク、ガス貯蔵タンク等)、船舶、ダム、鉄管、鋼構造物はこれまでにPCB含有塗膜が確認されていますので要注意です。
提携会社と協力して廃棄処分を行います。
お問い合わせ窓口や改修工事は、千葉県柏市に事務所を構えるシャインリビルドが承っておりますが、廃棄処理まで行うわけではありません。PCB廃棄物・建設アスベストは人体に悪影響があり、専門の処理施設が必要ですので、弊社は処分資格を取得している提携会社に処分を依頼しています。
PCB含有廃棄物は、2027年3月末までに無害化処理認定事業者での処理が必要となります。
そのため、期間終了に向けて分析依頼や廃棄処理のご依頼が増大することが予想されます。
PCB含有塗膜の可能性がある場合は早めにご準備ください。
弊社はPCB測定機関、無害化処理認定事業者と連携して工事を行うため、お客様をお待たせすることなくスムーズな施工が可能です。
お問い合わせから改修工事までの流れ
1,お問い合わせ
「改修工事が検討されているがPCBが含有されているかもしれない」
「他業者で見積もりを取ったが、もう少し安くすませたい」
など、まずはお気軽にお問い合わせください。
2,調査
まずは建築物の設計図書・施工図・改修履歴などの情報からPCBやアスベスト含有の可能性を洗い出します。
次に、書面に記載されていない部分も現地で目視確認します。
建築物の面積や撤去物の調査も同時に行います。
3,PCB濃度の分析
PCB廃棄物の回収作業前に必要となる濃度分析を行います。
事業者様に代わり弊社がサンプルを取り、専門機関へ分析を依頼します。
有害物質を含有しているか否かの調査であるため、採取時に飛散しないこと・ばく露しない事に十分注意して採取しなければなりません。
現地ご訪問時には、回収作業を実施する場合の諸条件等の打ち合わせを実施いたします。
4,診断書・お見積書のご提出
分析結果と診断書・お見積書を発行いたします。
▼シャインリビルドはココが違う
シャインリビルドは特殊なものから機能性の高いものまでさまざまな塗料を取り扱っています。
数ある塗料の中からご予算や目的に合わせた塗料をピックアップし、お見積書はA~Fまでの3~6プランをご用意しています。(お客様によって異なります)
ご提案時にはそれぞれのプランの違いやメリット・デメリットをわかりやすくご説明いたしますのでご安心ください。
5,ご成約
相見積もりを必ず2~3社お取りください。
その上でシャインリビルドが一番信頼できると感じていただけた事業者様には、業界最高品質をお約束いたします。
6,PCB廃棄物・建設アスベストの除去作業
法令を遵守し作業を行います。
全てのスタッフが心を込めてご対応いたします。
7,収集運搬作業
搬出の際にはマニュフェストをご提出いたします。
8,改修工事着工
事前のお打合せで決定した仕様での工事が始まります。
▼いつでも窓口は一つ
お客様からご契約を頂いた営業担当者が、最後まで責任をもって施工を管理いたします。下請け工事店などに対する「丸投げ」(一括発注)は一切行っておりません。お打ち合わせでお客様から伺ったご要望は、担当者が直接職人に指示・官営させるため「打ち合わせと内容が違う」といったズレを事前に防止することができます。また、営業担当者が現場を確認しながら工事を進めますので、工事内容へのご質問・施工途中で不安なこと・追加工事などに関しても素早く対応が可能です。さらに、営業担当者が現場管理責任者を担うため、現場管理責任者を採用するコストが不要です。
9,完工
ご担当者様と共に最終確認を行い、お引渡しとなります。
お気づきの点がございましたらお申し付けください。
責任をもってご対応いたします。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは?
油状で、水に溶けにくい・不燃性・高い電気絶縁性等の特徴を持ち、安定した性質があるため様々な用途で利用されていましたが、発がん性・皮膚障害など人体への悪影響が明らかになったため、日本では昭和47年以降製造が禁止されている化学物質です。
PCBを含有する塗膜とは?
昭和40年代に製造されたゴム系塗料には、PCBが可塑剤として使用されているものがあり、そうした塗料が塗られた橋梁等の塗膜の一部からはPCB廃棄物が確認されています。
PCBを含んだ塗膜の塗り替えは機械で削りながら除去(1種ケレン・ブラスト法)するのが一般的でしたが、塗膜に含まれるPCBの粉塵飛散による人体への影響や環境への影響を避けるため、剥離剤を使用し塗膜を軟化させてスクレーバーなどの手工具で除去する”湿式工法”が求められています。
また、除去作業の際にも、除去した塗膜を床や地面へ直接落下させると作業場内だけでなく周辺環境への汚染のおそれがあるため、直接落下させない措置を講ずることが望ましいとされています。